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元学生課職員 四ツ釜 豊(よつかま ゆたか)さん 1990年前半の学生課職員の藝祭担当として、藝大生を身近に見てきたなかでユーモアのあるエピソードを語っていただきました。 藝大に対する愛情がにじみ出るお話です。 本展の一部に展示されている法被は、藝祭の後にゴミとして捨てられていたものを、四ツ釜さんが拾い集め綺麗に洗濯し保存していたものです。

先端芸術表現科教授 日比野 克彦(ひびの かつひこ)先生 学生の頃から藝祭と関わりを持ち続け、卒業後も藝祭には特別ゲストとして定期的に呼ばれています。 デザイン科の模擬店である「ダイアモンド・パパ」はあまりにも有名。

杜の会より 彫刻科1956年(昭和36年)卒業　杜の会会計監査 新井 健司(あらい けんし)さん 油画科1961年(昭和36年)卒業　杜の会常任理事 深澤 孝哉(ふかざわ たかや)さん 彫刻科1962年(昭和37年)卒業　杜の会常任理事 西山 三郎(にしやま さぶろう)さん 戦後初めの藝祭の様子を語る資料は全く残っていませんでした。情報の空白域をオーラルヒストリーで埋めてくださった方々のインタビューです。藝祭と密接に関わる藝大の事情も語っていただき、藝祭アーカイブから藝大アーカイブへの必要性を感じさせてくれるインタビューでした。

絵画科(油画)教授　杜の会会長 保科 豊巳(ほしな とよみ)先生 喧嘩御輿全盛期の思い出を語ります。 ベニヤ板で製作された「長嶋茂雄御輿」は他課の御輿を圧倒したようです。 その様子は巨人V9優勝時のスポーツ新聞の表紙を飾ったとのことです。 御輿が谷根千地域に飛び出し、不忍池を周遊していた頃の貴重なお話がうかがえます。

上野中通り商店街振興組合 前理事長 木村 雄二(きむら ゆうじ)さん 商店街の歴史を整理・編纂してきた生き証人のような方。 あやふやだった商店街と藝祭の関わりの経緯を紐解いてくださいました。 1994年に上野仲通商店街にて発せられた「芸術通り宣言」に藝祭との関わりは始まります。

先端芸術演奏芸術センター教授 松下 功(まつした いさお)先生 「藝祭といえば、フラれた思い出しかないよ」。 そう語り始まったインタビューでしたが、作曲科で代々受け継がれてきている模擬店「メシアン」を立ち上げたという事実が判明しました。 美術学部に比べ音楽学部は御輿製作にあまり関われないため思い出は少ないとのことでしたが、刻まれた思い出がたくさんありました。

彫刻科教授 北郷 悟(きたごう さとる)先生 お酒をとにかくたくさん飲んだというお話は今と変わらぬ藝大スピリッツを感じさせてくださいます。 アーカイブセンターのセンター長として、今後の文化芸術の中心地としての上野に対するビジョンも語っていただきました。

上野中通り商店会 環境整備担当副会長 森重 伸悟(もりしげ しんご) 藝祭大好きお祭り男。粋な江戸っ子の視点から語られる御輿展示のエピソードは必見。 藝大生と共に楽しんだ藝祭の想い出が語られます。

上野観光連盟 事務総長 茅野 雅弘(かやの まさひろ)さん 上野のまちを文化・経済の観点から活気づける長期的ビジョンに立ち、今後の藝祭と地域のかかわりを俯瞰的に見つめます。

上野中通り商店街振興組合 理事長 水谷 雅之(みずたに まさゆき)さん 新旧の藝大生を知るがゆえに、マンネリ化する藝大生の演し物に喝を入れてくださいました。 「現在の藝祭委員は締め切りもしっかりしていて頼りになるのは心強い。 でも、もっともっと商店街を困らせて欲しい。」その言葉の裏ににじみ出る愛を感じさせてくれます。