東京藝術大学 アーカイブセンター

アーカイブサミット2015

アーカイブサミット2015

総合芸術アーカイブセンターはワークショップに参加します。
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■要項 ●日時 2015年1月26日(月曜日)10:30〜20:30
●場所 千代田区立日比谷図書文化館
●主催 アーカイブサミット組織委員会 委員長・長尾真(京都府特別顧問) 事務局 文化資源戦略会議

●後援 千代田区
●共催 千代田区立日比谷図書文化館
●協賛 アーイメージ・ヴィアックス・角川文化振興財団・樹想社・小学館・新産業文化創出研究所・大日本印刷・電通・ヤフー

■アーカイブサミット組織委員会の委員
委員長 長尾真(京都府特別顧問)
委員  青柳正規(文化庁長官) 石川雅巳(千代田区長) 角川歴彦(株式会社KADOKAWA会長) 高階秀爾(大原美術館館長) 竹宮惠子(漫画家・京都精華大学学長) 宮田亮平(東京藝術大学学長)

参加費
一般(シンポジウム含む):3,000 円/学生(シンポジウム含む):1,000 円
シンポジウムのみ:1,000 円

■プログラム
アーカイブサミット2015は、午前中から(夜のシンポジウムをのぞき)三つの会場で、三つのコマで、ミーティング・講演・ワークショップを開催します。 参加者は、お好きなプログラムに参加いただけます。途中の入場・退場も自由ですので、それぞれのコマに席のあるかぎり参加いただけます。

●ミーティング(MT) 4コマ (セミナー室の座席数は24名です)
アーカイブをめぐる、政策・法制度、現状の課題、人材育成などをテーマに、現在さまざまに取り組んでいるみなさんと議論する場です。20名程度でみっちり語り合います。

MT-1 アーカイブ政策、著作権と法制度
会場:セミナー室A 10:30〜12:00  司会:福井健策(弁護士)
参加予定者:
池村聡(弁護士、元文化庁著作権課調査官)
今村哲也(明治大学情報コミュニケーション学部准教授)
太下義之(三菱UFJリサーチ&コンサルティング 芸術文化政策センター長/主席研究員)
桶田大介(弁護士、マンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟アドバイザー)
金子敏哉(明治大学法学部准教授)
古賀崇(天理大学人間学部准教授)
瀬尾太一(日本写真著作権協会常務理事、経団連ポータルサイトJapacon主査)
中村伊知哉(慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授、内閣知財戦略本部アーカイブタスクフォース議長)
中川隆太郎(弁護士、骨董通り法律事務所)

MT-2 アーカイブ組織:お金の問題
会場:セミナー室B 10:30〜12:00  司会:沢辺均(ポット出版)
MT-3 アーカイブの担い手、どうする
会場:セミナー室A 15:00〜17:00  司会:佐々木秀彦(東京都美術館)
MT-4 〈アーカイブ立国宣言〉の具体化に向けて:ビジョンと戦術

文化資源戦略会議による〈アーカイブ立国宣言〉は、デジタルアーカイブ振興政策の柱として、①抜本的な孤児作品対策、②文化資源デジタルアーカイブ のオープンデータ化、③デジタルアーカイブを支える人材の育成、④国立デジタルアーカイブ・センターの設立の4つを掲げました。しかし、これらは本当に他 に先駆けて取り組むべき緊急の課題なのでしょうか?また、本当に実現可能なものなのでしょうか?これらの課題を解決する上で、見過ごせない壁はどこにある のでしょうか?さらに、〈宣言〉の推進は、我が国のデジタルアーカイブをめぐる状況を本当に改善するのでしょうか?
このMT4「〈アーカイブ立国宣言〉の具体化に向けて」では、〈宣言〉が内包している問題点や困難、限界について、異なる立場からの批判的検討を徹底させ たいと思います。そのために、このMTには、組織アーカイブとして長い歴史を有する文書館の専門家、出版界で図書館のデジタルアーカイブ化に一定の批判的 距離も保つ専門家、放送界で放送政策・産業とオープンデータ化の間の複雑な関係を熟知している専門家、地方の小さなアーカイブの実践にこだわり続ける市民 や研究者に集まっていただき、〈アーカイブ立国宣言〉への歯に衣を着せぬ批判をしていただくことを目論んでいます。〈宣言〉作成に関与した文化資源戦略会 議のメンバーは、それらの批判に精一杯返答してください。このMTでは、いわば〈宣言〉をめぐる建設的バトルをしようとしているわけです。私たちは、そう した「バトル」で揉まれることで初めて、〈宣言〉が一般人に開かれた骨太の構想となっていくと確信しています。
会場:セミナー室B 15:00〜17:00  司会:吉見俊哉(東京大学教授)

●講演会(L)3コマ (小ホールの座席数は60です)
アーカイブにおける課題や現状報告などを、日本のなかで先頭を切って研究され ている識者の方々に講演していただきます。会場は60名、小さめの会場でアーカ イブをめぐる先端の研究に触れていただきます。

L-1 アーカイブのつなぎ方
会場:小ホール 10:30〜12:00
講演=高野明彦(国立情報学研究所教授)
L-2 アーカイブをどう使うか
会場:小ホール 13:00〜14:30
講演=目黒公郎 (東京大学教授)
L-3 アーカイブを身近に感じるためには
会場:小ホール 15:00〜16:00
講演=御厨貴 (東京大学客員教授)
L-4 三講師による総括討論
会場:小ホール 16:00〜17:00
講演=高野明彦・目黒公郎・御厨貴

●ワークショップ(WS)(セミナー室の座席数は24名です)
アーカイブの制作に直接とりくんでいる研究所・企業から、その取り組み内容を 発表していただきます。20名ほどの会場で、先端の実践にふれていただくことが できます。

WS-1 アーカイブのつくりかた I
会場:セミナー室A 13:00〜14:30
・東京藝術大学 発表者:嘉村哲郎(東京藝術大学芸術情報研究員)
「総合芸術アーカイブセンターの取組み」
・大日本印刷 発表者: 木戸英行(公益財団法人DNP文化振興財団CCGA現代グラフィックアートセンターセンター長)
「田中一光アーカイブ」
WS-2 アーカイブのつくりかた II
会場:セミナー室B 13:00〜14:30
・NPO法人連想出版
発表者:高野明彦(NPO法人連想出版理事長 )
「地域の文化資源アーカイブ・お茶ナビゲート」
・東京国立近代美術館フィルムセンター
発表者:とちぎ あきら (主任研究員)
「フィルム・アーカイブは映画をどのように扱うのか——松本俊夫監督作品『銀輪』(1956年)をめぐって」

●総括シンポジウム (大ホールの座席数は207です)
ミーティング(MT)での議論の報告を基調に、アーカイブ立国の意味、課題、方 法をディスカッションします。昼の部から参加の方はそのまま参加いただけま す。このシンポジウムだけでも参加できます。

テーマ アーカイブ立国をめざす!
会場:大ホール 18:30〜20:30
問題提起・司会:吉見俊哉(東京大学教授)
パネリスト:アンドルー・ゴードン(ハーヴァード大学教授)
パネリスト:高野明彦(国立情報学研究所教授)
パネリスト:福井健策 (弁護士)
パネリスト:森まゆみ (作家)