作詞者 | 土井 林吉[晩翠](1871.12.5-1952.10.19) | ||||||||
作曲者 | 楠美 恩三郎(1868.4.17-1927.10.8) | ||||||||
依頼者 | 釜山公立商業専修学校 | ||||||||
依頼年月日 | 大正9年12月3日 | ||||||||
典拠資料 | 『自大正五年五月 至大正十五年五月 作曲依託関係書類』 | ||||||||
楽曲解説 |
大正9(1920)年12月に依頼。依頼状、歌詞、楽譜が残されている。甲種は儀式用、乙種は行進用に依頼された。依頼校は明治39(1906)年に釜山居留民団立釜山商業学校として創立し、翌明治40(1907)年文部省認定をうけて釜山公立商業専修学校となった。昭和3年に建てられた校舎が現在の釜慶高等学校校舎の一部として使われている。なお、依頼校校長伊香賀矢六は、明治40年に滋賀県立商業学校校長として東京音楽学校に校歌作曲を依頼した。作詞者は『花』や『荒城の月』で知られ、当時第二高等学校(現在の東北大学)教授。作曲者の中田は当時東京音楽学校助教授、楠美は東京音楽学校講師。1936年度中に新校歌に変更されるまで歌われていた。 釜山公立商業専修学校は閉校したが、その校舎は釜慶高等学校が使用している。 |
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復元演奏録音日 |
2012年2月23日 東京藝術大学音楽学部千住キャンパス スタジオA |
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復元演奏協力 |
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一. | 天馬九徳の双の山 雲集る姿仰ぐ時 釜山の港商業の 技を錬りあう校の中 健児高きに志ざす 心のあとを譬え見る | 二. | 昨日は名さへ大八洲 今大陸に鵬の羽 延ばす祖国の栄増す 本に勉むる若き友 洛東江の溶々と 日夜やまざる流見よ |
三. | 過ぎしを思い 来る日を 希望の影に 照し見て 躍りてやまぬ 青春の 熱き血汐は身の誇 広く四海に 富わかち 富を求めん 邦のため | 四. | 富と栄と 心霊の みがきと道を 共にして 斯くて世界の 人文の 光は日々に 照り増さん ああわが釜山 商業の 母校につどう 子よ励め |