右側からの頭部の深層、および浅層の筋

正面からの頭部の深層、および浅層の筋

正面からの体幹の浅層の筋、向かって左の腹直筋筋膜および広頸筋は取られている。

後面からの体幹の筋、主に広背筋を見せている。

体幹の筋、側面から見た肩甲骨を広げた時の前鋸筋の様子と、前面からみた大胸筋の様子が描かれている。チョークの跡が残っており前鋸筋の肋骨停止部の付着の仕方や、大胸筋が鎖骨及び胸骨、肋軟骨より起始し、上腕骨に停止するときの巻き込みの説明をした跡と見られる。特に大胸筋は体表からの観察も容易で腋窩部周りにも影響をおよぼすため表現において重要である。

側面から見た頚部から下肢帯までの図である。リッシェの図では頭部も含まれるが芸大所蔵の掛図では省かれている。

背面から見た頚部から下肢帯までの図、リッシェの図では頭部も含まれるが頚部で切られている。リッシェの原図では左右対称に描かれているが、芸大の掛図では歪みが目立ち左右の対称性が損なわれている。これは表現としてではなく技術的な問題であると推測できる。

背面からの頚部から下肢帯の深層の筋の図、脊柱起立筋、上後鋸筋及び下後鋸筋

側面から見た頚部の浅層及び深層筋肉

側面から見た腹部の筋、異なる層の腹筋を図示している。チョーク跡は筋繊維の走行を示しているようで、腹横筋の横への筋走行と、内腹斜筋の後方下部への走行に沿い引かれている。

正面からの頚部の筋、チョーク跡があり、胸骨舌骨筋、甲状舌骨筋、胸骨甲状筋に数字のような書き込みがみられる。甲状舌骨筋及び胸骨甲状筋は、胸骨舌骨筋のすぐ深層にある筋なのでその順番を指し示したものだろうか。

側面と正面からの頚部の深層の筋。前斜角筋、中斜角筋と後斜角筋の起始停止が線で図示されている。

背面からの表層の筋。僧帽筋の形を見るのに最適な図だが筋繊維の走行の書き込みはない。

anatomic01、04、05等の作者のもののように見える。大きな破綻がなくなぜ裏面に書きなおしたのか、裏表で作者が変わっているようにも見える。線描だけで図示したかった場合は別用紙に描くだろう。また紙が破けている部分をうまく避けて書いているようにも見える。

正面からの腹部の筋肉。左右で層の違う筋を図示。

側面から見た腹部の筋。外腹斜筋にチョークの跡が残る。下の腸骨付近は腸骨の隠れた形をずししている。肋骨付近の跡は１２胸骨から出ているので胸郭の隠れた形を示したものか。

背面から見た胸部、肩甲骨周りの筋。”取消シ”と大きくバツが付けられているこちらも大きな破綻は見られず。破れてしまったからか。

anatomic23と同じ図、背面からみた胸部、肩甲骨周辺の筋。チョーク跡は僧帽筋によって隠れる位置のようにも見えるが、線が弱く確信をもって引いた線のようには見えない。位置もすこし方向がずれている。

背面から見た脊柱起立筋群。腸肋筋にチョーク跡が残っている。筋繊維走行の方向、またそれとともに筋腱移行部の図示か、もしくはその下の腰方形筋による盛り上がりの部分を図示。

頚部の筋肉の図。リッシェ版では４図あるうちの３図が描かれている。背面から見た頭板状筋にチョーク跡が残っている。走行の方向と起始部を図示か。

右の脚部を正面と遠位側面からみた筋の図。リッシェの原図では腸骨の上前腸骨棘あたりまで描いているが、大腿の中腹ほどまでしか描かれていない。縦に短くなって描かれているようなプロポーション、紙のサイズの制約に合わせ変えている様子。

右の脚部を背面からと近位側面から見た筋の図。anatomic26と同じく原図とは違う構図を採用している。

足を含む脚部の筋。ヒラメ筋の形に添ってチョーク跡が残っている。その浅層にアキレス腱が走るが側部からはみ出し、下腿部の形を作る筋なので図示したのだろう。

anatomic26,27につながる大腿部の筋。腸骨上縁から膝下までの図。大腿の中程、膝よりに左下がりの腱膜の描写がある。これは大腿筋膜の肥厚部、いわゆるリッシェバンド、リッチャー靭帯と呼ばれるもの。

背面からの大腿の筋。半腱様筋の中腹の腱のような表現は省略されている。そもそもリッシェ原図のこの表現は何なのか。

前面からみた大腿の筋。

前面及び背面からの大腿部の筋。内転筋群。長内転筋の形がリッシェ図と比べると不自然になっている。

大腿部表層の筋を遠位側面と近位側面からみた図。リッシェ原図は下腿部も含まれているが大腿部のみ描かれている。

骨盤の筋。anatomic46と合わせ、リッシェ図のPlate52の５図すべてを描いている。

足の筋。足の裏から見た浅層、中層、深層及び甲側からみた図からなる。

骨盤の筋。anatomic53と合わせ、リッシェ図のPlate52の５図すべてを描いている。

上肢帯、肩甲骨周りの筋。

上腕の筋。遠位側面と近位側面から見た図。

上腕の筋。正面と背面から見た図。

前腕部と掌の筋。右手を背面から見ている。（解剖学的正位では掌を正面に向けている。）鉛筆で中手筋から引き出し線が引かれている。

前腕部と掌の筋。右手を前面から見ている。（解剖学的正位では掌を正面に向けている。）

上腕の筋。

肩甲骨周りの筋。右側面と正面からの図。

膝関節の靭帯の図。内側側副靭帯にチョーク跡が残っている。扇型に膨らみ描かれている。

胸骨と鎖骨、また鎖骨と肩甲骨、及び上腕骨の靭帯の図。リッシェの図では同じプレートには描かれていないが上肢帯の靭帯を一枚に描き把握しやすく工夫したのだろう。

手根骨の靭帯と、肘の靭帯。

頚部の靭帯。リッシェの図で全く同じ構図のものはなく、頭蓋が頬骨で切れていたものを補って描いたもの。しかし顎関節等の靭帯はたされておらず、頭部だとわかりやすくしたものだと考えられる。

背面からの骨盤の靭帯。左右で層が違う。

前面からの骨盤の靭帯。左右で層が違う。

足と足首の靭帯。

下肢の静脈の図。体表にも影響しやすい静脈は美術解剖として必要な知識である。

上肢及び頭部の静脈の図。体表にも影響しやすい静脈は美術解剖として必要な知識である。

デュシエンヌ（G.B.Duchenne de Boulogne）”Mécanisme de la Physionomie Humaine”より表情とその影響する筋の図。

デュシエンヌ（G.B.Duchenne de Boulogne）”Mécanisme de la Physionomie Humaine”より表情とその影響する筋の図。

デュシエンヌ（G.B.Duchenne de Boulogne）”Mécanisme de la Physionomie Humaine”より表情とその影響する筋の図。

デュシエンヌ（G.B.Duchenne de Boulogne）”Mécanisme de la Physionomie Humaine”より表情とその影響する筋の図。

デュシエンヌ（G.B.Duchenne de Boulogne）”Mécanisme de la Physionomie Humaine”より表情とその影響する筋の図。

デュシエンヌ（G.B.Duchenne de Boulogne）”Mécanisme de la Physionomie Humaine”より表情とその影響する筋の図。

デュシエンヌ（G.B.Duchenne de Boulogne）”Mécanisme de la Physionomie Humaine”より表情とその影響する筋の図。

デュシエンヌ（G.B.Duchenne de Boulogne）”Mécanisme de la Physionomie Humaine”より表情とその影響する筋の図。