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東京音楽学校におけるピアノ課題

調査報告 兼 史料紹介
東京音楽学校におけるピアノ課題

  東京音楽学校ではどのような実技教育が行われていたのでしょうか。同校における定期演奏会、卒業演奏会、学友会演奏会などの公開演奏会の曲目は『東京芸術大学百年史演奏会篇第一巻』『同第二巻』に収載され、その一端を知る手がかりとなっています。しかし、生徒たちが日頃どのような曲目を練習し、期末試験、学年試験を受けていたのかについては系統だった調査が行われたことがありませんでした。
 
 
  大学史史料室では、平成24年から約2年間にわたり、東京音楽学校におけるピアノ教育の解明に向け、公開演奏ではない試験課題曲の調査を行いました。まず当該内容の記載が見られる文書綴を文書タイトルから推測して悉皆調査し、大学院生(大田郁、中村伸子)が入力作業を行い、その後教育研究助手(星野厚子、吉田学史)が見直しと点検作業にあたりました。
 
 
当調査は、以下の科研費およびプロジェクト費により行われました。

  • 「ピアニストの誕生を考える:明治末期から大正初期の本邦洋琴家事情の解明」(平成22-24年度科学研究費基盤研究(c)課題番号22520164、研究代表者:津上智実、研究分担者:武石みどり、塩津洋子、橋本久美子)
  • 本学総合芸術アーカイブセンター(平成23−27年度)プロジェクト費
  • 東京音楽学校・東京美術学校の受託作に見る近代日本の芸術教育」(平成22−24年度科学研究費補助金基盤研究(B)課題番号22320034、研究代表者:橋本久美子、研究分担者:佐藤道信、大角欣矢)

  追加調査の余地はありますが、日本におけるピアノ教育の実践例としてさらなる調査研究につながるよう、現状の一覧表を公表いたします。声楽や他の楽器についてもご関心をお持ちの方に調査研究を行っていただければ幸いです。

東京音楽学校のピアノ課題一覧(20180921-piano.xlsx)

リストデータはMicrosoft Excel形式になります(リストデータは作業中のコメント等が含まれています)
※EXCELデータは『読み取り専用』で開くことで内容を確認頂けます。

以下、調査概要、調査した史料、凡例を記し、補足説明をいたします。

◇概要

表中の曲名は、試験成績表(採点表)の教員のメモなどによる。表の項目は、入力日史料番号史料タイトル見出し曲目科/学年生徒氏名受持/担任教員氏名備考である。

 

◇調査対象

  • 科研報告書『近代日本における音楽専門教育の成立と展開』(研究課題番号 17320026、研究代表者;大角欣矢)記載の文書綴一覧の史料番号001〜300、308、493〜498、506。
  • 上記報告書に含まれない教務関係書類「ピアノ履修曲調 昭和十二年度 第一学期」「ピアノ履修曲調 昭和十二年度 第三学期」「ピアノ履修曲調 昭和十三年度 第三学期」

【注】:調査対象史料のうち、下記は一覧表に反映されていない。
・493〜498:ピアノ課題曲の記述がなかった。
・308と506:いずれも予科受験時の記録である。

 

◇凡例

  • 史料番号史料タイトルは、上記科研報告書の文書綴一覧に従う。
  • 見出しは、各史料の見出しを原表記で記している。
  • 史料に記載されている年月日は、見出しあるいは備考に記入した。
  • 曲目は基本的に原資料通りだが、作曲者と曲名を羅列してあるものに関しては、見易さを考慮して、作曲者と曲名の間に/を入れた。
  • 曲目などの「同上」は改めて書き直した。
  • 科/学年生徒氏名受持/担任教員氏名のうち、記載の無い項目は斜線とした。
  • 一部の科/学年生徒氏名受持/担任教員氏名を『東京音楽学校一覧』などによって補足した場合は、[ ]内にその補足を示す。
  • 科/学年は原表記に従いながら、略記されているものは記入者が補足した。
  • 生徒氏名受持/担任教員氏名の別表記は、原表記のままとした(小倉末、小倉すえ、小倉末子など)。
  • 印刷された演奏会プログラムのうち、百年史に記載されているものは記載しなかった。
  • 旧字体は基本的に新字体に改めたが、現在も一般的に用いられる漢字については旧字体のままとした。